瀧原宮・伊雑宮参拝
こんにちは。
今回は、三重県度会郡大紀町にある、皇大神宮別宮の「瀧原宮」と三重県志摩市磯部町上之郷にある「伊雑宮」です。まずは瀧原宮から参拝します。花の窟神社から車で約1時間、熊野街道沿いにある道の駅奥伊勢木つつ木館から徒歩10分程の場所に鎮座しています。駐車場は道の駅の駐車場を利用します。
瀧原宮は大変歴史のある神社であり、倭姫命が約2,000年前、宮川上流に二宇の宮殿を造立したのが起源とされています。24ヘクタールもあるという広大な敷地に樹齢数百年を超える杉の木を始め、近くには頓登川が流れ、自然豊かなお宮です。
早速、参拝に行きたいと思います。
奥伊勢木つつ木館そばにある大鳥居。
珍しい白色の鳥居です。
入り口にある、瀧原宮大祭運営委員会によるアニメ。
社号標前にして意外な感じですが、第11代垂仁天皇の皇女である倭姫と真奈胡神のエピソードが描かれ、瀧原宮の起源が解説されています。
鳥居と社号標。
大きな杉の木が点在する参道。
とても静かな参道です。 道中にはあるねじれの激しい巨木がありますが、相当、パワーが強いのでしょうか。
御手洗場への道。今日は、頓登川で禊をします。
しかし本当に美しい光景です。森の中に光が溢れ穏やかな気持ちにさせられます。清らかな川が流れるこの地に遷座を決めた理由がわかるようです。
遷宮用のスペースとともに、遠方に見えるのは御船倉。
この御船倉は、伊勢神宮をはじめ他の宮社には存在していないようで、式年遷宮の度に造営されているとのこと。
そして本殿。
お参りは順序があり、瀧原宮、瀧原竝宮、若宮神社、長由介神社の流れで参拝します。
瀧原宮の御祭神は、瀧原宮、瀧原竝宮共に天照坐皇大神御魂。天照大神の荒御魂を祀っているとも考えられているようです。社殿は伊勢神宮のような神明造で、鰹木は6本となっています。
若宮神社、長由介神社。
若宮神社は古くからの御由緒があり、天水分神の伝説が残るものの、御祭神は分かっていないようです。また長由介神社も同様に詳細は不明とのこと。両社ともにシンプルながら美しい神社です。
最後に御朱印。
参道にある宿衛屋本殿で御朱印をいただき、参拝は終了。御朱印代は300円でした。
自然、社殿ともに素晴らしい境内で、ずっと立ち止まってしまいたくなる、そんな雰囲気を持つ神社でした。
次に向かうのは伊雑宮。伊勢志摩市へ車で向かうこと約1時間、近鉄伊勢志摩線上之郷駅近くに鎮座しています。駐車場は近くの参拝者駐車場を利用します。
伊雑宮は瀧原宮と同様、皇大神宮別宮とされ、地元の人々から信仰を集めてきました。創立は伊佐波登美命が稲を奉納し、この地に造営したことが起源とされています。また、鎌倉時代には源頼朝が神馬を伊雑宮に送ったという記録があります。
早速、参拝に行きたいと思います。
まずは案内図(散策マップ)。
地図によると、境内には勾玉という池があるようです。
鳥居と社号標。
参道。
とても落ち着いた雰囲気のある参道です。
宿衛屋近くにある楠の木。
根元がまるで株のような特徴的な形をしています。
勾玉池。
参道途中にある井戸。
余談ですが、ポケモンではこの井戸付近がポケストップになっているようです(?)。何人かこのあたりをうろうろしている方を見ました。
そして伊雑宮。
伊雑宮の御祭神は天照坐皇大御神御魂で創立は約2,000年前、第11代垂仁天皇時代と言われています。伊雑宮はかつて神領を守るために伊雑御浦惣検校職が置かれましたが室町時代には退廃していったようです。江戸時代初頭には、地元の人々により仮殿遷宮が行われるという状況にもなりますが、その後も地域の方々を中心に活動が続けられ、明暦4年に朝廷から伊雑宮が内宮の別宮と定められました。別宮でありながら地域密着型の神社ですね。現在でも神饌が奉納されているようです。
最後に御朱印。
鳥居近くの宿衛屋で御朱印をいただき、参拝は終了。御朱印代は300円でした。
今回は由緒ある伊勢神宮別宮2社に参拝でき、人生大成功するパワーをいただきました。
次回は、伊勢神宮参拝時の禊として訪問される、三重県伊勢市にある二見興玉神社で参拝後、月讀宮、倭姫宮、月夜見宮に向かいます。