熊野本宮大社参拝②本殿
こんにちは。
前回はもともと熊野本宮大社が鎮座していた大斎原から産田社を訪問しました。いよいよ全国に約三千社ある熊野神社の総本社、熊野本宮大社を参拝します。
まず、社号標と大鳥居。
創建から二千五十年を表現するかのような立派な木造の鳥居です。また、社号標もしっかりとした作りです。
そして有名な参道。
通称願掛け参道と呼ばれる表参道は、熊野大権現の旗が両サイドに羅列され、杉の木に囲まれています。大幡の初穂料は一流につき五千円のようです。そして、前方に見える石段は158段。このような迫力のある参道は、他の神社にはなかなか見られない珍しい感じがします。
石段途中にある功霊社と祓戸大神。
祓戸大神で身を払ったのち、手水舎で清めてから参拝します。
そして手水舎の前にある案内図。本には全国3,000社とありましたが、ここではなんと4,784社もの熊野神社が記録されています。 全国最多は福島の437社。全国で熊熊野坐大神の分祀があるのはあつい信仰の証です。
かつての熊野本宮大社の図。
大斎原にもあった、かつて中洲にあった時代の熊野本宮大社と水害の話が掲載されています。
そして、階段を上がると拝殿や授与所、社務所が見えてきます。
まずは、拝殿。
ここでは、「励」と「気」という文字が書かれ、その両脇には八咫烏が印された旗があります。
そして近くには八咫ポストや力石、亀石、八咫烏が刻まれた丸石などが配置されています。
八咫烏はサッカー日本代表のシンボルマークとして有名ですね。ここ熊野本宮大社でも八咫烏をあしらったお守りや授与品などが豊富に用意されていました。
社務所前にある参拝の仕方と手順を記した看板。
はじめは第三殿で来世を司る家津御子大神、二番目に前世を司る第二殿の速玉大神、三番目は現世を司る第一殿の夫須美大神、そして第四殿の天照大神、最後は結びの神・祓の神という順番で参拝します。
古代より人々は熊野を参拝し、来世、前世、現世と巡り、熊野三山を巡ればご利益を得られると考え参拝したのでしょう。
御社殿前の神門。
熊野本宮大社の創建は伝崇神天皇代で、旧社格は官幣大社。明治22年のの熊野川の水害により社殿は破損してしまったものの現在の第一殿から第四殿までが再建され、現在に至ります。
御祭神の家都御子大神は、熊野の山や樹木に対する信仰の現れともいわれます。また、熊野那智大社、熊野速玉大社を含めた熊野神と烏の関係は強く、熊野神が降臨した際に一羽の烏が道案内をしたという故事があり、熊野三山各社でいただける護符には、三本足の烏が刻印されています。
社務所。
ここでも、「叶」の文字が掲げられていますね。成功の為にも、「口」にプラスの精神で行きたいと思います。
最後に御朱印。授与所では熊野本宮大社の他、大斎原、産田社、そして創建二千五十年を記念した特別な御朱印もあります。
授与所で御朱印をいただき、参拝は終了。御朱印代は熊野本宮大社、大斎原、産田社が300円、記念の御朱印は500円でした。
ちなみに、ここでは木製の御朱印帳が販売されていました。紀伊山地の杉で作った特別な御朱印帳とのこと。
また熊野と言えば「護符」、ということで熊野牛王神符もいただきました。
カマドの上にまつれば火難をまぬがれる 門口にまつれば盗難を防ぎ、懐中して飛行機、船に乗れば船酔い災難をまぬがれる 病人の床にしけば、病気平癒となる ありがたい護符です。
帰り道は、現在の参道脇にある旧道で降りてきました。
これで、140社中14社の参拝が終了しました。今回は太古から続き、天皇家や貴族をはじめ、様々な人々が救いやご利益を求めて参拝した熊野本宮大社に訪問でき、非常に力が湧いてきました。
次回は、「成功する人が通う神社ベストランキング」第70位、奈良県吉野郡にある「玉置神社」に向かいます。